2010-08-20
国債発行急増、貧富格差拡大は、馬の無能によるもの
新聞報道によると、馬英九は今年の経済成長率が三個四半期連続で大幅成長となっていると豪語したようだが、これに対して林右昌スポークスパーソンは20日、次のように指摘した。
馬氏は都合のよい数字ばかり強調している一方で、弱者に対する同情や関心がまったく欠如している。数字などという冷血なもので統治するだけで、国民の実感と乖離しているのが実態だ。これこそが台湾の政府が直面する危機である。
また馬の無能は国債発行額の急増にも示されている。三年にも満たない間に、新規発行額は一兆三千億元にのぼり、国家財政は急速に悪化している。つまり馬政権は史上最も無能な政府だといえる。
政府主計処は今年の成長率予測を8.2%としているが、これは昨年のマイナス成長を基点にして編み出された数字に過ぎない。8.2%は単なる数字であり、国民に実感はない。この点について行政院経済建設委員会の劉憶如主委すら認めている。
主計処はまた19日の発表で、貧富格差が8.2倍と史上最高記録を更新したとしている。世帯および個人平均支出額が毎年下降する一方で、不動産価格や各種民生物資の物価も上昇している。このため、学生は学費ローンを払えず、中産層所得も増加せず、都市における新たな貧困層に転落しつつある。
こうした数字は馬英九政権が進めてきた経済政策が、大資本家・大企業・財閥グループの利益と観点で強行されたものであり、貧富の格差は今後ともますます広がるであろう。中国とECFA締結後の台湾社会はさらに大きな危機に直面することになろう。
馬英九の政権担当能力の欠如により国庫が浪費されている。三年たらずで一・三兆元の国債発行額が増え、財政は急速に悪化する一方で、国民福祉は上昇していない。馬政権は史上最も無能で台湾を亡国に導く最低の政府だといえる。